登録制度は、活動の積み重ねの先にあります。
「ECOT 4年間の歩み」
2023|問題提起と情報整理

基準を整理
問題提起と情報整理
遮熱塗料の性能・耐久性を、発注者が比較できる情報が不足しているという課題を整理しました。
JIS規格、日射反射率、耐候性、屋外暴露試験など、遮熱塗料を評価するために必要となる情報の収集・整理を進めました。
基準はある。だからこそ、分かりにくい。
遮熱塗料には、JIS規格、グリーン購入法の判断基準、各種試験方法、業界団体の基準など、すでに多くのルールが存在しています。
しかし、それぞれの基準が求める性能や適用範囲、確認方法は必ずしも統一されていません。
例えば、屋根用の高日射反射率塗料には JIS K 5675 という耐候性まで含めた規格がある一方、屋上防水や外壁などでは、同じ遮熱性能をうたう塗料であっても、同様の耐久性評価が求められていないケースがあります。
また、正式なJIS認証取得には相応の試験・品質管理が求められる一方、市場では「JIS K 5675適合」「同等性能」など、認証とは異なる表現の製品も同じ選択肢として扱われることがあります。
2024|基準づくりと公共施設への提案

公共施設への提案
基準づくりと公共施設への提案
性能・耐久性を確認するための情報を整理し、公共施設における遮熱対策の必要性を提案しました。
「基準があること」と「正しく評価されること」は別の問題
厳しい基準に基づいて品質を証明した製品と、それ以外の製品との違いが、発注・設計・製品選定の場面で十分に区別されなければ、メーカーが高い基準を満たすために取り組む意味も薄れてしまいます。
ECOTは、新しい基準をつくる前に、まず既存の規格・制度・運用を横断して整理し、その間にある矛盾や評価の空白を明らかにすることから活動を始めました。
2025|社会に問い、対話を広げる

官民の意見交換

実証への展開
行政・教育現場との対話
国、東京都、教育関係者などへ、公共施設の遮熱対策と製品選定基準の必要性を継続して提案。
国・行政への基準改定提案
環境省・国土交通省などに対し、グリーン購入法における高日射反射率塗料の判断基準について、耐久性やライフサイクルコストを含めた評価の必要性を提案。
公共工事で長期間使用する材料だからこそ、初期性能だけではなく、長期的な性能維持を評価する仕組みを求めてきました。
東京都・公共部門との対話
東京都の関係部局や都議会関係者などに対し、公共施設における遮熱対策、耐久性評価、製品選定基準について継続的に情報提供・提案を実施。
遮熱塗料を単独の製品問題ではなく、公共施設の長寿命化や省エネルギー、環境調達に関わる課題として提起しました。
政官民連携による議論
行政、立法、民間事業者、研究関係者が意見を交わす機会が生まれ、遮熱塗料の課題を都市環境や公共工事の共通テーマとして共有。制度、技術、施工、発注など、それぞれの立場から課題を検討する対話が広がりました。
政官民連携勉強会
行政、立法、民間事業者、研究関係者が意見を交わす機会が生まれ、遮熱塗料の課題を都市環境と公共工事のテーマとして共有。
政策ルートへの問題提起
遮熱塗装の有効活用やグリーン購入法における位置付けについて、質問趣意書案を含む政策提案資料を整理。公共調達における遮熱塗料の位置付けそのものについても問題提起を進めました。
2026|4年間の活動を、次の社会基盤へ

未来へつなぐ
提案から、使える仕組みへ
これまで整理してきた基準、製品情報、行政・教育現場との対話、実証で得られた知見をもとに、製品情報を比較・確認できるデータベースの構築を開始。
そして現在、メーカーから製品情報を受け付け、客観的な確認項目に基づいて情報を整理する**「ECOT製品登録制度」**へと進んでいます。
・問題を指摘するだけではなく、基準を考える。
・基準をつくるだけではなく、行政へ提案する。
・提案するだけではなく、現場で確かめる。
・そして、その結果を誰もが使える情報にする。
ECOTの登録制度と製品データベースは、こうした活動の積み重ねから生まれた取り組みです。
これからのロードマップ
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